このページでは、セロー225WEを徹底的に解説します。
※当ページは、簡単にスペックで比較し、筆者の独断と偏見で書かれています。また、バイクはスペックだけで善し悪しを判断することは出来ませんので、参考程度にお読み下さい。
各項目毎にコメント欄がありますので、実際にセロー225WEに乗った事のあるライダー様のコメントをお待ちしております。
バイクの加速性能は、パワーウェイトレシオを指標にすると分かり易いです。
パワーウェイトレシオとは、バイクの車両重量(kg)を最高出力(ps)で割った値です。
つまり、1ps(馬力)が負担する重量を表します。この値が小さいバイクほど、加速性能が良いと考えられます。
セロー225WEの車両重量は122kg、最高出力は20psなので、
122 ÷ 20 = 6.1
セロー225WEのパワーウェイトレシオは6.1です。
250ccバイク70車種の平均のパワーウェイトレシオは6.3です。
70車種の平均と比べると、セロー225WEの加速力は、「平均的な」ことが分かります。
70車種中では、33番目の加速性能です。
250ccバイクとしては、それなりの加速力ですね。
セロー225WEの最高速度を計算します。バイクの最高速度(km/h)は、
a×60÷b÷c÷d×(e×25.4+f×g/100×2)×3.14÷1,000,000
上記の計算式で求められます。
正確には、走行抵抗やライダーの体重を考慮する必要がありますが、本サイトでは、簡易的に計算しています。
上記の計算式で、セロー225WEの最高速度を計算すると、
8000×60÷3.318÷3÷0.793×(18×25.4+120×80/100×2)×3.14÷1,000,000 = 124
セロー225WEの理論上の最高速度は、124km/hです。
セロー225WEユーザーの、ネットへの書き込みを調べたところ、「最高速度は130km/h前後だった」――。との書き込みが多かったです。
以上のことから、セロー225WEの最高速度は、130km/h前後だと考えられます。
250ccバイク70車種の最高速度の平均は、141km/hでした。
(※ネットの書き込みを調べて平均した、ざっくりな値です。)
70車種の平均と比べると、セロー225WEの最高速度は、「少し遅い」ことが分かります。
250ccバイクの最高速度としては、すこし物足りないですね。
セロー225WEの車両重量は122kgです。250ccバイク70車種の車両重量の平均は154kgです。
70車種の平均と比べると、セロー225WEの車重は「ずば抜けて軽い」ことが分かります。免許の教習のときに、教習車を引き起こすのに苦労した人におすすめです。
セロー225WEのシート高は810mmです。250ccバイク70車種の平均のシート高は768mmです。
70車種の平均と比べると、セロー225WEのシート高は「少し高い」ことが分かります。小柄な(背の低い)人は足つき性が気になるかもしれません。
セロー225WEの最大トルクの回転数は7000rpmです。最大トルクの回転数とは、そのバイクの、最大の、力強い走行性能を発揮する回転数のことです。
250ccバイク70車種の最大トルクの回転数の平均は、7439rpmです。
70車種の平均と比べると、セロー225WEの最大トルクの回転数は、「平均的な」ことが分かります。
セロー225WEのエンジンは、7000rpmで最大の力強さを出力します。
通常、街中を走行するときは、7000rpm前後の低回転を頻繁に使用します。
以上のことから、取り回し性がとても良く、足つき性が悪く。、街乗り走行で十分な力強さを出せるエンジンのセロー225WEは、街乗り走行に向いているバイクです。
バイクの使用用途が街乗りメインの人には、おすすめです。
高速道路の走行で、重要なのは、 以下の3項目です。
セロー225WEは、先ほど、最大トルクの回転数が、「平均的なエンジン」で、「ずば抜けて軽い車両重量」、「少し高いシート高」だと説明しました。
以上のことから、セロー225WEは、高速道路の走行に、「向いていない」ことが分ります。
このバイクでの高速道路の走行は、とても気合が必要です。(笑)
峠を攻めるには、加速性能、ブレーキ性能、旋回性能が重要です。1つずつ見ていきます。
加速と減速を頻繁に繰り返す峠道を速く走るには、加速性能が優れていることが絶対条件です。
先程、セロー225WEの加速力は、250ccバイクの中では、「平均的な」ことを説明しました。峠を攻めるのには、加速性能が足りません。
峠道を攻めるには的確な減速が必要です。そのためには、ブレーキのコントロール性能が重要になります。
バイクのブレーキには、ダブルディスク、シングルディスク、ドラムブレーキがあります。
下の表は、250ccバイクの、前輪、後輪のブレーキの組み合わせです。
番号 | 前輪 | 後輪 | コントロール性能 |
---|---|---|---|
(a) | ダブルディスク | シングルディスク | 良い |
(b) | シングルディスク | シングルディスク | 普通 |
(c) | シングルディスク | ドラム | 悪い |
コントロール性能が良いブレーキの組み合わせは、
(a) > (b) > (c) の順番になります。
セロー225WEのブレーキの組み合わせは、(b) です。
セロー225WEのブレーキのコントロール性能は、「普通である」ことが分かります。
急カーブの続く峠道を走行するには、旋回性能が重要になります。ここでは、2つの指標を使って、セロー225WEの旋回性能を調べます。
トレール量とは、ステアリングヘッドの延長線が地面に当たる点と、タイヤの接地点、この2点の距離です。
トレール量が大きいと直進安定性能が、小さいと旋回性能が良くなります。
セロー225WEのトレール量は102mmです。250ccバイク70車種の平均のトレール量は、98mmです。
70車種の平均と比べると、セロー225WEのトレール量は、「平均的な」ことが分かります。
ホイールベースとは前輪の中心から後輪の中心までの長さです。
ホイールベースが長いと直進安定性能が、小さいと旋回性能が良くなります。
セロー225WEのホイールベースは1350mmです。250ccバイク70車種の平均のホイールベースは1425mmです。
70車種の平均と比べると、セロー225WEのホイールベースは、「とても短い」ことが分かります。
平均的なトレール量、とても短いホイールベースを持つセロー225WEの旋回性能は、250ccバイクとしては「良い」ことが分かります。
以上のことから、セロー225WEの峠走行をまとめると、
セロー225WEは、峠走行にそれなりに向いているバイクと言えます。
峠走行もそれなりに楽しむことができるバイクです。
セロー225WEのエンジンは、「単気筒、4ストローク」です。単気筒エンジンは、部品点数が少なく、構造が簡単なため、メンテナンス時の部品代、工賃が安く済みます。
セロー225WEの最終年式は、2004年です。生産終了後、21年も経過しています。もはや、旧車の部類に入るでしょう。購入後、間違いなく、不具合が多発するでしょう。バイクの整備は自分でやる(やりたい)、ちょっとした不具合なら治せる(治したい)、人以外にはお勧め出来ないです。
セロー225WEの燃費をネットの書き込みで調べたところ、30km/l前後でした。250ccバイク70車種の燃費の平均は、28km/lでした。
(※ネットの書き込みを調べて平均した、ざっくりな値です。)
70車種の平均と比べると、セロー225WEの燃費は、「平均的な」ことが分かります。
250ccバイクとしては、それなりの燃費ですね。
以上のことからセロー225WEの維持費は、「平均的な」ことが解ります。
バイク保険のおすすめは?バイク保険の選び方とバイク保険を安くする方法
項目 | 評価 |
---|---|
加速性能 |
|
最高速度 |
|
街乗り走行 |
|
高速道路の走行 |
|
峠走行 |
|
維持費 |
|
総合評価 | 53点 |
最後に・・・
バイク購入は、見た目で決めましょう!!
自分がカッコいいと思ったバイクに乗るのが一番です。他人のバイクを批判する人の意見は無視しましょう。
車種名 | セロー225WE |
メーカー | ヤマハ |
タイプ | オフロード |
エンジン | 単気筒(4ストローク) |
総排気量(cc) | 223 |
ミッション | MT |
最高出力(ps/rpm) | 20/8000 |
最大トルク(kgf・m/rpm) | 1.9/7000 |
車両重量(kg) | 122 |
タンク容量(L) | 10 |
シート高(mm) | 810 |
トレール量(mm) | 102 |
ホイールベース(mm) | 1350 |
ブレーキ(前輪) | シングルディスク |
ブレーキ(後輪) | シングルディスク |
1次減速比 | 3.318 |
2次減速比 | 3 |
変速比(6速) | 0.793 |
ホイール径(inch) | 18 |
タイヤの幅(mm) | 120 |
扁平率(%) | 80 |
年式 | 2000年7月 |