レブル250は、排気量233ccの2気筒エンジンを積んだアメリカンバイクです。ホンダが1985年~1999年に販売していたバイクで、2016年現在は、中古車の購入だけが可能です。
発売当初は、本格的なアメリカンスタイルで人気でしたが、現代の250ccアメリカンバイクと比べると、小柄な車格です。
一般的に、アメリカンバイクのエンジンは、V型2気筒ですが、レブル250は、並列2気筒のエンジンを搭載しています。そのため、アメリカンバイクらしくない、エンジン音になっています。
レブル250のエンジン音です↓
参考迄にVツインマグナの排気音です↓
レブル250の排気音は、一般的なアメリカンバイクの「ドコドコ音」ではなく、パラレルツイン(並列2気筒)の乾いた排気音です。アメリカンバイクの排気音に憧れている人は、注意が必要です。パラレルツインのアメリカン、走り出したときのギャップが面白いですね。
このページでは、レブル250を徹底的に解説します。
※当ページは、簡単にスペックで比較し、筆者の独断と偏見で書かれています。また、バイクはスペックだけで善し悪しを判断することは出来ませんので、参考程度にお読み下さい。
各項目毎にコメント欄がありますので、実際にレブル250に乗った事のあるライダー様のコメントをお待ちしております。
バイクの加速性能は、パワーウェイトレシオを指標にすると分かり易いです。
パワーウェイトレシオとは、バイクの車両重量(kg)を最高出力(ps)で割った値です。
つまり、1ps(馬力)が負担する重量を表します。この値が小さいバイクほど、加速性能が良いと考えられます。
レブル250の車両重量は154kg、最高出力は21psなので、
154 ÷ 21 = 7.3
レブル250のパワーウェイトレシオは7.3です。
250ccバイク70車種の平均のパワーウェイトレシオは6.3です。
70車種の平均と比べると、レブル250の加速力は、「少し遅い」ことが分かります。
70車種中では、47番目の加速性能です。
加速力を求める人には、少し物足りないかもです。
レブル250の最高速度を計算します。バイクの最高速度(km/h)は、
a×60÷b÷c÷d×(e×25.4+f×g/100×2)×3.14÷1,000,000
上記の計算式で求められます。
正確には、走行抵抗やライダーの体重を考慮する必要がありますが、本サイトでは、簡易的に計算しています。
上記の計算式で、レブル250の最高速度を計算すると、
8000×60÷3.631÷2.285÷0.913×(15×25.4+130×90/100×2)×3.14÷1,000,000 = 122
レブル250の理論上の最高速度は、122km/hです。
レブル250ユーザーの、ネットへの書き込みを調べたところ、「最高速度は120km/h前後だった」――。との書き込みが多かったです。
以上のことから、レブル250の最高速度は、120km/h前後だと考えられます。
250ccバイク70車種の最高速度の平均は、141km/hでした。
(※ネットの書き込みを調べて平均した、ざっくりな値です。)
70車種の平均と比べると、レブル250の最高速度は、「とても遅い」ことが分かります。
それでも、高速道路の法定速度は出せます。十分ですよね・・・?
レブル250の車両重量は154kgです。250ccバイク70車種の車両重量の平均は154kgです。
70車種の平均と比べると、レブル250の車重は「平均的な」ことが分かります。400ccと比べて、250ccバイクの車両重量の軽さは、魅力的ですよね。
レブル250のシート高は660mmです。250ccバイク70車種の平均のシート高は768mmです。
70車種の平均と比べると、レブル250のシート高は「ずば抜けて低い」ことが分かります。小柄な(背の低い)人におすすめです。
レブル250の最大トルクの回転数は7000rpmです。最大トルクの回転数とは、そのバイクの、最大の、力強い走行性能を発揮する回転数のことです。
250ccバイク70車種の最大トルクの回転数の平均は、7439rpmです。
70車種の平均と比べると、レブル250の最大トルクの回転数は、「平均的な」ことが分かります。
レブル250のエンジンは、7000rpmで最大の力強さを出力します。
通常、街中を走行するときは、7000rpm前後の低回転を頻繁に使用します。
以上のことから、取り回し性が普通、足つき性がとても良く、街乗り走行で十分な力強さを出せるエンジンのレブル250は、街乗り走行に向いているバイクです。
バイクの使用用途が街乗りメインの人には、おすすめです。
高速道路の走行で、重要なのは、 以下の3項目です。
レブル250は、先ほど、最大トルクの回転数が、「平均的なエンジン」で、「平均的な車両重量」、「ずば抜けて低いシート高」だと説明しました。
以上のことから、レブル250は、高速道路の走行に、「向いている」ことが分ります。
バイクで高速道路を頻繁に走行する人に、おすすめです。
「ホントにレブル250?」――カスタムされたレブル250です↓
シックにカスタムされたレブル250。必要最低限のパーツ以外を削ぎ落とした、ボバーカスタム仕様、もはや、原型は無し!!
峠を攻めるには、加速性能、ブレーキ性能、旋回性能が重要です。1つずつ見ていきます。
加速と減速を頻繁に繰り返す峠道を速く走るには、加速性能が優れていることが絶対条件です。
先程、レブル250の加速力は、250ccバイクの中では、「少し遅い」ことを説明しました。峠を攻めるのには、加速性能が足りません。
峠道を攻めるには的確な減速が必要です。そのためには、ブレーキのコントロール性能が重要になります。
バイクのブレーキには、ダブルディスク、シングルディスク、ドラムブレーキがあります。
下の表は、250ccバイクの、前輪、後輪のブレーキの組み合わせです。
番号 | 前輪 | 後輪 | コントロール性能 |
---|---|---|---|
(a) | ダブルディスク | シングルディスク | 良い |
(b) | シングルディスク | シングルディスク | 普通 |
(c) | シングルディスク | ドラム | 悪い |
コントロール性能が良いブレーキの組み合わせは、
(a) > (b) > (c) の順番になります。
レブル250のブレーキの組み合わせは、(c) です。
レブル250のブレーキのコントロール性能は、「悪い」ことが分かります。
急カーブの続く峠道を走行するには、旋回性能が重要になります。ここでは、2つの指標を使って、レブル250の旋回性能を調べます。
トレール量とは、ステアリングヘッドの延長線が地面に当たる点と、タイヤの接地点、この2点の距離です。
トレール量が大きいと直進安定性能が、小さいと旋回性能が良くなります。
レブル250のトレール量は120mmです。250ccバイク70車種の平均のトレール量は、98mmです。
70車種の平均と比べると、レブル250のトレール量は、「少し大きい」ことが分かります。
ホイールベースとは前輪の中心から後輪の中心までの長さです。
ホイールベースが長いと直進安定性能が、小さいと旋回性能が良くなります。
レブル250のホイールベースは1460mmです。250ccバイク70車種の平均のホイールベースは1425mmです。
70車種の平均と比べると、レブル250のホイールベースは、「平均的な」ことが分かります。
少し大きいトレール量、平均的なホイールベースを持つレブル250の旋回性能は、250ccバイクとしては「普通である」ことが分かります。
以上のことから、レブル250の峠走行をまとめると、
レブル250は、峠走行にあまり向いていないバイクと言えます。
峠を攻めたいなら、他のバイクをお勧めします。
レブル250のエンジンは、「2気筒、4ストローク」です。2気筒エンジンは、単気筒エンジン程ではないが、メンテナンス時の部品代、工賃が比較的安いです。
レブル250の最終年式は、1999年です。生産終了後、26年も経過しています。もはや、旧車の部類に入るでしょう。購入後、間違いなく、不具合が多発するでしょう。バイクの整備は自分でやる(やりたい)、ちょっとした不具合なら治せる(治したい)、人以外にはお勧め出来ないです。
レブル250の燃費をネットの書き込みで調べたところ、25km/l前後でした。250ccバイク70車種の燃費の平均は、28km/lでした。
(※ネットの書き込みを調べて平均した、ざっくりな値です。)
70車種の平均と比べると、レブル250の燃費は、「平均的な」ことが分かります。
250ccバイクとしては、それなりの燃費ですね。
以上のことからレブル250の維持費は、「高い」ことが解ります。
バイク保険のおすすめは?バイク保険の選び方とバイク保険を安くする方法
項目 | 評価 |
---|---|
加速性能 |
|
最高速度 |
|
街乗り走行 |
|
高速道路の走行 |
|
峠走行 |
|
維持費 |
|
総合評価 | 45点 |
レブル250は、峠道などでのスポーツ走行、高速道路の走行は、苦手です。街中や、海岸沿いを、ゆっくり流して走行するようなバイクです。他の250ccアメリカンバイクと比べると、華やかさは劣りますが、他とは違ったレトロなスタイルが魅力的ではないでしょうか?
最後に・・・
バイク購入は、見た目で決めましょう!!
自分がカッコいいと思ったバイクに乗るのが一番です。他人のバイクを批判する人の意見は無視しましょう。
車種名 | レブル250 |
メーカー | ホンダ |
タイプ | アメリカン |
エンジン | 2気筒(4ストローク) |
総排気量(cc) | 233 |
ミッション | MT |
最高出力(ps/rpm) | 21/8000 |
最大トルク(kgf・m/rpm) | 2/7000 |
車両重量(kg) | 154 |
タンク容量(L) | 10 |
シート高(mm) | 660 |
トレール量(mm) | 120 |
ホイールベース(mm) | 1460 |
ブレーキ(前輪) | シングルディスク |
ブレーキ(後輪) | ドラム |
1次減速比 | 3.631 |
2次減速比 | 2.285 |
変速比(5速) | 0.913 |
ホイール径(inch) | 15 |
タイヤの幅(mm) | 130 |
扁平率(%) | 90 |
年式 | 1996年2月 |
バイクの保管場所に困っているバイク乗りにおすすめしたいのが、レンタルコンテナでバイクを保管するという選択です。 私自身、現在、愛車のSR400をレンタルコンテナで保管しています。
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