このページでは、ジェンマを徹底的に解説します。
※当ページは、簡単にスペックで比較し、筆者の独断と偏見で書かれています。また、バイクはスペックだけで善し悪しを判断することは出来ませんので、参考程度にお読み下さい。
各項目毎にコメント欄がありますので、実際にジェンマに乗った事のあるライダー様のコメントをお待ちしております。
バイクの加速性能は、パワーウェイトレシオを指標にすると分かり易いです。
パワーウェイトレシオとは、バイクの車両重量(kg)を最高出力(ps)で割った値です。
つまり、1ps(馬力)が負担する重量を表します。この値が小さいバイクほど、加速性能が良いと考えられます。
ジェンマの車両重量は210kg、最高出力は22psなので、
210 ÷ 22 = 9.5
ジェンマのパワーウェイトレシオは9.5です。
250ccバイク70車種の平均のパワーウェイトレシオは6.3です。
70車種の平均と比べると、ジェンマの加速力は、「ずば抜けて遅い」ことが分かります。
70車種中では、67番目の加速性能です。
加速力を求める人には、不満なバイクです。のんびり走りたい人以外は、別のバイクを選びましょう。
ジェンマの最高速度を計算します。バイクの最高速度(km/h)は、
a×60÷b÷c÷d×(e×25.4+f×g/100×2)×3.14÷1,000,000
上記の計算式で求められます。
正確には、走行抵抗やライダーの体重を考慮する必要がありますが、本サイトでは、簡易的に計算しています。
上記の計算式で、ジェンマの最高速度を計算すると、
7500×60÷1÷7.94659÷0.814×(13×25.4+150×70/100×2)×3.14÷1,000,000 = 118
ジェンマの理論上の最高速度は、118km/hです。
ジェンマユーザーの、ネットへの書き込みを調べたところ、「最高速度は130km/h前後だった」――。との書き込みが多かったです。
以上のことから、ジェンマの最高速度は、130km/h前後だと考えられます。
250ccバイク70車種の最高速度の平均は、141km/hでした。
(※ネットの書き込みを調べて平均した、ざっくりな値です。)
70車種の平均と比べると、ジェンマの最高速度は、「少し遅い」ことが分かります。
250ccバイクの最高速度としては、すこし物足りないですね。
ジェンマの車両重量は210kgです。250ccバイク70車種の車両重量の平均は154kgです。
70車種の平均と比べると、ジェンマの車重は「ずば抜けて重い」ことが分かります。女性には、取り回しが、大変に感じるかもしれません。押し歩きは、ちょっときつそうですね(-_-;)
ジェンマのシート高は660mmです。250ccバイク70車種の平均のシート高は768mmです。
70車種の平均と比べると、ジェンマのシート高は「ずば抜けて低い」ことが分かります。小柄な(背の低い)人におすすめです。
ジェンマの最大トルクの回転数は5500rpmです。最大トルクの回転数とは、そのバイクの、最大の、力強い走行性能を発揮する回転数のことです。
250ccバイク70車種の最大トルクの回転数の平均は、7439rpmです。
70車種の平均と比べると、ジェンマの最大トルクの回転数は、「とても低い」ことが分かります。
ジェンマのエンジンは、5500rpmで最大の力強さを出力します。
通常、街中を走行するときは、7000rpm前後の低回転を頻繁に使用します。
以上のことから、取り回し性がとても悪く。、足つき性がとても良く、街乗り走行で本領を発揮する低回転を得意とするエンジンのジェンマは、街乗り走行に向いているバイクです。
バイクの使用用途が街乗りメインの人には、おすすめです。
高速道路の走行で、重要なのは、 以下の3項目です。
ジェンマは、先ほど、最大トルクの回転数が、「とても低いエンジン」で、「ずば抜けて重い車両重量」、「ずば抜けて低いシート高」だと説明しました。
以上のことから、ジェンマは、高速道路の走行に、「向いている」ことが分ります。
バイクで高速道路を頻繁に走行する人に、おすすめです。
峠を攻めるには、加速性能、ブレーキ性能、旋回性能が重要です。1つずつ見ていきます。
加速と減速を頻繁に繰り返す峠道を速く走るには、加速性能が優れていることが絶対条件です。
先程、ジェンマの加速力は、250ccバイクの中では、「ずば抜けて遅い」ことを説明しました。峠を攻めるのには、完全に加速性能が足りません。
峠道を攻めるには的確な減速が必要です。そのためには、ブレーキのコントロール性能が重要になります。
バイクのブレーキには、ダブルディスク、シングルディスク、ドラムブレーキがあります。
下の表は、250ccバイクの、前輪、後輪のブレーキの組み合わせです。
番号 | 前輪 | 後輪 | コントロール性能 |
---|---|---|---|
(a) | ダブルディスク | シングルディスク | 良い |
(b) | シングルディスク | シングルディスク | 普通 |
(c) | シングルディスク | ドラム | 悪い |
コントロール性能が良いブレーキの組み合わせは、
(a) > (b) > (c) の順番になります。
ジェンマのブレーキの組み合わせは、(b) です。
ジェンマのブレーキのコントロール性能は、「普通である」ことが分かります。
急カーブの続く峠道を走行するには、旋回性能が重要になります。ここでは、2つの指標を使って、ジェンマの旋回性能を調べます。
トレール量とは、ステアリングヘッドの延長線が地面に当たる点と、タイヤの接地点、この2点の距離です。
トレール量が大きいと直進安定性能が、小さいと旋回性能が良くなります。
ジェンマのトレール量は100mmです。250ccバイク70車種の平均のトレール量は、98mmです。
70車種の平均と比べると、ジェンマのトレール量は、「平均的な」ことが分かります。
ホイールベースとは前輪の中心から後輪の中心までの長さです。
ホイールベースが長いと直進安定性能が、小さいと旋回性能が良くなります。
ジェンマのホイールベースは1690mmです。250ccバイク70車種の平均のホイールベースは1425mmです。
70車種の平均と比べると、ジェンマのホイールベースは、「ずば抜けて長い」ことが分かります。
平均的なトレール量、ずば抜けて長いホイールベースを持つジェンマの旋回性能は、250ccバイクとしては「悪い」ことが分かります。
以上のことから、ジェンマの峠走行をまとめると、
ジェンマは、峠走行にあまり向いていないバイクと言えます。
峠を攻めたいなら、他のバイクをお勧めします。
ジェンマのエンジンは、「単気筒、4ストローク」です。単気筒エンジンは、部品点数が少なく、構造が簡単なため、メンテナンス時の部品代、工賃が安く済みます。
ジェンマの最終年式は、2012年です。生産終了後、11年経過しているので、エンジンや電装関係、駆動機構、車体、サスペンション、制動装置など、どれも劣化してしまっている中古車しか購入することが出来ません。購入後、オイル漏れ、エンジンからの異音などの不具合が多発することが予想されるので、自分でバイクのメンテナンスをする、もしくは、アフターサービスの良いバイク屋さんで購入することをお勧めします。
ジェンマの燃費をネットの書き込みで調べたところ、25km/l前後でした。250ccバイク70車種の燃費の平均は、28km/lでした。
(※ネットの書き込みを調べて平均した、ざっくりな値です。)
70車種の平均と比べると、ジェンマの燃費は、「平均的な」ことが分かります。
250ccバイクとしては、それなりの燃費ですね。
以上のことからジェンマの維持費は、「平均的な」ことが解ります。
バイク保険のおすすめは?バイク保険の選び方とバイク保険を安くする方法
項目 | 評価 |
---|---|
加速性能 |
|
最高速度 |
|
街乗り走行 |
|
高速道路の走行 |
|
峠走行 |
|
維持費 |
|
総合評価 | 47点 |
最後に・・・
バイク購入は、見た目で決めましょう!!
自分がカッコいいと思ったバイクに乗るのが一番です。他人のバイクを批判する人の意見は無視しましょう。
車種名 | ジェンマ |
メーカー | スズキ |
タイプ | スクーター |
エンジン | 単気筒(4ストローク) |
総排気量(cc) | 249 |
ミッション | AT |
最高出力(ps/rpm) | 22/7500 |
最大トルク(kgf・m/rpm) | 2.2/5500 |
車両重量(kg) | 210 |
タンク容量(L) | 12 |
シート高(mm) | 660 |
トレール量(mm) | 100 |
ホイールベース(mm) | 1690 |
ブレーキ(前輪) | シングルディスク |
ブレーキ(後輪) | シングルディスク |
1次減速比 | 1 |
2次減速比 | 7.94659 |
変速比(0速) | 0.814 |
ホイール径(inch) | 13 |
タイヤの幅(mm) | 150 |
扁平率(%) | 70 |
年式 | 2012年8月 |
バイクの保管場所に困っているバイク乗りにおすすめしたいのが、レンタルコンテナでバイクを保管するという選択です。 私自身、現在、愛車のSR400をレンタルコンテナで保管しています。
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