このページでは、フェイズを徹底的に解説します。
※当ページは、簡単にスペックで比較し、筆者の独断と偏見で書かれています。また、バイクはスペックだけで善し悪しを判断することは出来ませんので、参考程度にお読み下さい。
各項目毎にコメント欄がありますので、実際にフェイズに乗った事のあるライダー様のコメントをお待ちしております。
バイクの加速性能は、パワーウェイトレシオを指標にすると分かり易いです。
パワーウェイトレシオとは、バイクの車両重量(kg)を最高出力(ps)で割った値です。
つまり、1ps(馬力)が負担する重量を表します。この値が小さいバイクほど、加速性能が良いと考えられます。
フェイズの車両重量は180kg、最高出力は23psなので、
180 ÷ 23 = 7.8
フェイズのパワーウェイトレシオは7.8です。
250ccバイク70車種の平均のパワーウェイトレシオは6.3です。
70車種の平均と比べると、フェイズの加速力は、「少し遅い」ことが分かります。
70車種中では、52番目の加速性能です。
加速力を求める人には、少し物足りないかもです。
フェイズユーザーの、ネットへの書き込みを調べたところ、「最高速度は130km/h前後だった」――。との書き込みが多かったです。
以上のことから、フェイズの最高速度は、130km/h前後だと考えられます。
250ccバイク70車種の最高速度の平均は、141km/hでした。
(※ネットの書き込みを調べて平均した、ざっくりな値です。)
70車種の平均と比べると、フェイズの最高速度は、「少し遅い」ことが分かります。
250ccバイクの最高速度としては、すこし物足りないですね。
フェイズの車両重量は180kgです。250ccバイク70車種の車両重量の平均は154kgです。
70車種の平均と比べると、フェイズの車重は「なかなか重い」ことが分かります。とはいっても、取り回しに困る程の重さではないです。
フェイズのシート高は755mmです。250ccバイク70車種の平均のシート高は768mmです。
70車種の平均と比べると、フェイズのシート高は「平均的な」ことが分かります。足つき性は問題なさそうです。
フェイズの最大トルクの回転数は6000rpmです。最大トルクの回転数とは、そのバイクの、最大の、力強い走行性能を発揮する回転数のことです。
250ccバイク70車種の最大トルクの回転数の平均は、7439rpmです。
70車種の平均と比べると、フェイズの最大トルクの回転数は、「なかなか低い」ことが分かります。
フェイズのエンジンは、6000rpmで最大の力強さを出力します。
通常、街中を走行するときは、7000rpm前後の低回転を頻繁に使用します。
以上のことから、取り回し性が悪く、足つき性が普通、街乗り走行を得意とするエンジンのフェイズは、街乗り走行にそれなりに向いているバイクです。
バイクの使用用途が街乗りメインの人には、おすすめです。
高速道路の走行で、重要なのは、 以下の3項目です。
フェイズは、先ほど、最大トルクの回転数が、「なかなか低いエンジン」で、「なかなか重い車両重量」、「平均的なシート高」だと説明しました。
以上のことから、フェイズは、高速道路の走行に、「それなりに向いている」ことが分ります。
高速道路の走行でも、十分に活躍してくれます。
峠を攻めるには、加速性能、ブレーキ性能、旋回性能が重要です。1つずつ見ていきます。
加速と減速を頻繁に繰り返す峠道を速く走るには、加速性能が優れていることが絶対条件です。
先程、フェイズの加速力は、250ccバイクの中では、「少し遅い」ことを説明しました。峠を攻めるのには、加速性能が足りません。
峠道を攻めるには的確な減速が必要です。そのためには、ブレーキのコントロール性能が重要になります。
バイクのブレーキには、ダブルディスク、シングルディスク、ドラムブレーキがあります。
下の表は、250ccバイクの、前輪、後輪のブレーキの組み合わせです。
番号 | 前輪 | 後輪 | コントロール性能 |
---|---|---|---|
(a) | ダブルディスク | シングルディスク | 良い |
(b) | シングルディスク | シングルディスク | 普通 |
(c) | シングルディスク | ドラム | 悪い |
コントロール性能が良いブレーキの組み合わせは、
(a) > (b) > (c) の順番になります。
フェイズのブレーキの組み合わせは、(b) です。
フェイズのブレーキのコントロール性能は、「普通である」ことが分かります。
急カーブの続く峠道を走行するには、旋回性能が重要になります。ここでは、2つの指標を使って、フェイズの旋回性能を調べます。
トレール量とは、ステアリングヘッドの延長線が地面に当たる点と、タイヤの接地点、この2点の距離です。
トレール量が大きいと直進安定性能が、小さいと旋回性能が良くなります。
フェイズのトレール量は89mmです。250ccバイク70車種の平均のトレール量は、98mmです。
70車種の平均と比べると、フェイズのトレール量は、「少し小さい」ことが分かります。
ホイールベースとは前輪の中心から後輪の中心までの長さです。
ホイールベースが長いと直進安定性能が、小さいと旋回性能が良くなります。
フェイズのホイールベースは1540mmです。250ccバイク70車種の平均のホイールベースは1425mmです。
70車種の平均と比べると、フェイズのホイールベースは、「なかなか長い」ことが分かります。
少し小さいトレール量、なかなか長いホイールベースを持つフェイズの旋回性能は、250ccバイクとしては「普通である」ことが分かります。
以上のことから、フェイズの峠走行をまとめると、
フェイズは、峠走行にそれなりに向いているバイクと言えます。
峠走行もそれなりに楽しむことができるバイクです。
フェイズのエンジンは、「単気筒、4ストローク」です。単気筒エンジンは、部品点数が少なく、構造が簡単なため、メンテナンス時の部品代、工賃が安く済みます。
フェイズの最終年式は、2015年です。生産終了後、10年経過しているので、エンジンや電装関係、駆動機構、車体、サスペンション、制動装置など、どれも劣化してしまっている中古車しか購入することが出来ません。購入後、オイル漏れ、エンジンからの異音などの不具合が多発することが予想されるので、自分でバイクのメンテナンスをする、もしくは、アフターサービスの良いバイク屋さんで購入することをお勧めします。
フェイズの燃費をネットの書き込みで調べたところ、30km/l前後でした。250ccバイク70車種の燃費の平均は、28km/lでした。
(※ネットの書き込みを調べて平均した、ざっくりな値です。)
70車種の平均と比べると、フェイズの燃費は、「平均的な」ことが分かります。
250ccバイクとしては、それなりの燃費ですね。
以上のことからフェイズの維持費は、「平均的な」ことが解ります。
バイク保険のおすすめは?バイク保険の選び方とバイク保険を安くする方法
項目 | 評価 |
---|---|
加速性能 |
|
最高速度 |
|
街乗り走行 |
|
高速道路の走行 |
|
峠走行 |
|
維持費 |
|
総合評価 | 52点 |
最後に・・・
バイク購入は、見た目で決めましょう!!
自分がカッコいいと思ったバイクに乗るのが一番です。他人のバイクを批判する人の意見は無視しましょう。
車種名 | フェイズ |
メーカー | ホンダ |
タイプ | スクーター |
エンジン | 単気筒(4ストローク) |
総排気量(cc) | 248 |
ミッション | AT |
最高出力(ps/rpm) | 23/7500 |
最大トルク(kgf・m/rpm) | 2.3/6000 |
車両重量(kg) | 180 |
タンク容量(L) | 12 |
シート高(mm) | 755 |
トレール量(mm) | 89 |
ホイールベース(mm) | 1540 |
ブレーキ(前輪) | シングルディスク |
ブレーキ(後輪) | シングルディスク |
1次減速比 | 0 |
2次減速比 | 0 |
変速比(0速) | 0 |
ホイール径(inch) | 13 |
タイヤの幅(mm) | 140 |
扁平率(%) | 70 |
年式 | 2014年4月 |