バンバン200は、排気量199ccの単気筒エンジンを積んだストリートバイクです。2002年にスズキが発売したバイクで、2017年現在も、新車での購入が可能です。
排気量が199ccで小柄な車体、後輪に極太タイヤを装着しているなど、ヤマハの「TW200」と似ていますが、クールなTW200に対して、可愛らしさのあるバンバン200。個性的で可愛い外観、「バンバン」という響きの良い車名が魅力的なバイクです。
青白カラーのバンバン200↓
このページでは、バンバン200を徹底的に解説します。
※当ページは、簡単にスペックで比較し、筆者の独断と偏見で書かれています。また、バイクはスペックだけで善し悪しを判断することは出来ませんので、参考程度にお読み下さい。
各項目毎にコメント欄がありますので、実際にバンバン200に乗った事のあるライダー様のコメントをお待ちしております。
バイクの加速性能は、パワーウェイトレシオを指標にすると分かり易いです。
パワーウェイトレシオとは、バイクの車両重量(kg)を最高出力(ps)で割った値です。
つまり、1ps(馬力)が負担する重量を表します。この値が小さいバイクほど、加速性能が良いと考えられます。
バンバン200の車両重量は128kg、最高出力は16psなので、
128 ÷ 16 = 8
バンバン200のパワーウェイトレシオは8です。
250ccバイク70車種の平均のパワーウェイトレシオは6.3です。
70車種の平均と比べると、バンバン200の加速力は、「なかなか遅い」ことが分かります。
70車種中では、55番目の加速性能です。
加速力を求める人には、少し物足りないかもです。
バンバン200の最高速度を計算します。バイクの最高速度(km/h)は、
a×60÷b÷c÷d×(e×25.4+f×g/100×2)×3.14÷1,000,000
上記の計算式で求められます。
正確には、走行抵抗やライダーの体重を考慮する必要がありますが、本サイトでは、簡易的に計算しています。
上記の計算式で、バンバン200の最高速度を計算すると、
8000×60÷3.157÷3.066÷0.913×(14×25.4+180×80/100×2)×3.14÷1,000,000 = 110
バンバン200の理論上の最高速度は、110km/hです。
バンバン200ユーザーの、ネットへの書き込みを調べたところ、「最高速度は110km/h前後だった」――。との書き込みが多かったです。
以上のことから、バンバン200の最高速度は、110km/h前後だと考えられます。
250ccバイク70車種の最高速度の平均は、141km/hでした。
(※ネットの書き込みを調べて平均した、ざっくりな値です。)
70車種の平均と比べると、バンバン200の最高速度は、「ずば抜けて遅い」ことが分かります。
それでも、高速道路の法定速度は出せます。十分ですよね・・・?
バンバン200の車両重量は128kgです。250ccバイク70車種の車両重量の平均は154kgです。
70車種の平均と比べると、バンバン200の車重は「ずば抜けて軽い」ことが分かります。免許の教習のときに、教習車を引き起こすのに苦労した人におすすめです。
バンバン200のシート高は770mmです。250ccバイク70車種の平均のシート高は768mmです。
70車種の平均と比べると、バンバン200のシート高は「平均的な」ことが分かります。足つき性は問題なさそうです。
バンバン200の最大トルクの回転数は6500rpmです。最大トルクの回転数とは、そのバイクの、最大の、力強い走行性能を発揮する回転数のことです。
250ccバイク70車種の最大トルクの回転数の平均は、7439rpmです。
70車種の平均と比べると、バンバン200の最大トルクの回転数は、「少し低い」ことが分かります。
バンバン200のエンジンは、6500rpmで最大の力強さを出力します。
通常、街中を走行するときは、7000rpm前後の低回転を頻繁に使用します。
以上のことから、取り回し性がとても良く、足つき性が普通、街乗り走行を得意とするエンジンのバンバン200は、街乗り走行に向いているバイクです。
バイクの使用用途が街乗りメインの人には、おすすめです。
高速道路の走行で、重要なのは、 以下の3項目です。
バンバン200は、先ほど、最大トルクの回転数が、「少し低いエンジン」で、「ずば抜けて軽い車両重量」、「平均的なシート高」だと説明しました。
以上のことから、バンバン200は、高速道路の走行に、「向いていない」ことが分ります。
このバイクでの高速道路の走行は、とても気合が必要です。(笑)
「走り屋仕様!?」――カスタムされたバンバン200です↓
走り屋仕様にカスタムされたバンバン200です。ビキニカウルとエキゾーストマフラー、セパレートハンドルが上手くマッチしていて、横から見たフォルムが渋いですね。(^^♪
バンバン200のカスタムには珍しく、セパレートハンドルやタコメーターを取り付けて、走りにこだわったカスタムをしています。見た目はとても速そうです。見た目は・・・
峠を攻めるには、加速性能、ブレーキ性能、旋回性能が重要です。1つずつ見ていきます。
加速と減速を頻繁に繰り返す峠道を速く走るには、加速性能が優れていることが絶対条件です。
先程、バンバン200の加速力は、250ccバイクの中では、「なかなか遅い」ことを説明しました。峠を攻めるのには、完全に加速性能が足りません。
峠道を攻めるには的確な減速が必要です。そのためには、ブレーキのコントロール性能が重要になります。
バイクのブレーキには、ダブルディスク、シングルディスク、ドラムブレーキがあります。
下の表は、250ccバイクの、前輪、後輪のブレーキの組み合わせです。
番号 | 前輪 | 後輪 | コントロール性能 |
---|---|---|---|
(a) | ダブルディスク | シングルディスク | 良い |
(b) | シングルディスク | シングルディスク | 普通 |
(c) | シングルディスク | ドラム | 悪い |
コントロール性能が良いブレーキの組み合わせは、
(a) > (b) > (c) の順番になります。
バンバン200のブレーキの組み合わせは、(c) です。
バンバン200のブレーキのコントロール性能は、「悪い」ことが分かります。
急カーブの続く峠道を走行するには、旋回性能が重要になります。ここでは、2つの指標を使って、バンバン200の旋回性能を調べます。
トレール量とは、ステアリングヘッドの延長線が地面に当たる点と、タイヤの接地点、この2点の距離です。
トレール量が大きいと直進安定性能が、小さいと旋回性能が良くなります。
バンバン200のトレール量は91mmです。250ccバイク70車種の平均のトレール量は、98mmです。
70車種の平均と比べると、バンバン200のトレール量は、「少し小さい」ことが分かります。
ホイールベースとは前輪の中心から後輪の中心までの長さです。
ホイールベースが長いと直進安定性能が、小さいと旋回性能が良くなります。
バンバン200のホイールベースは1375mmです。250ccバイク70車種の平均のホイールベースは1425mmです。
70車種の平均と比べると、バンバン200のホイールベースは、「なかなか短い」ことが分かります。
少し小さいトレール量、なかなか短いホイールベースを持つバンバン200の旋回性能は、250ccバイクとしては「良い」ことが分かります。
以上のことから、バンバン200の峠走行をまとめると、
バンバン200は、峠走行にあまり向いていないバイクと言えます。
峠を攻めたいなら、他のバイクをお勧めします。
バンバン200のエンジンは、「単気筒、4ストローク」です。単気筒エンジンは、部品点数が少なく、構造が簡単なため、メンテナンス時の部品代、工賃が安く済みます。
バンバン200の最終年式は、2017年です。生産終了後、7年経過しているので、それなりに劣化している中古車を購入することになります。ただ、このぐらいの年式であれば良質な中古車もあります。中古車選びは慎重に行いましょう。
バンバン200の燃費をネットの書き込みで調べたところ、30km/l前後でした。250ccバイク70車種の燃費の平均は、28km/lでした。
(※ネットの書き込みを調べて平均した、ざっくりな値です。)
70車種の平均と比べると、バンバン200の燃費は、「平均的な」ことが分かります。
250ccバイクとしては、それなりの燃費ですね。
以上のことからバンバン200の維持費は、「安い」ことが解ります。
バイク保険のおすすめは?バイク保険の選び方とバイク保険を安くする方法
項目 | 評価 |
---|---|
加速性能 |
|
最高速度 |
|
街乗り走行 |
|
高速道路の走行 |
|
峠走行 |
|
維持費 |
|
総合評価 | 42点 |
バンバン200の走行性能は、250ccクラスの他のバイクには劣っています(排気量が199ccと少ないので、仕方ないですね)。しかし、排気量が少ない分、小柄で軽量なので、街乗りには、もってこいの車両です。車体価格が安いのも魅力的です。
「バイクでのスポーツ走行にそんなに興味がない・・・」、「維持費や購入価格をなるべく安く抑えたい・・・」、「可愛いバイクに乗りたい・・・」、「バイクの使用用途は街乗りが中心・・・」、そんな人には、ピッタリなバイクだと思います。
最後に・・・
バイク購入は、見た目で決めましょう!!
自分がカッコいいと思ったバイクに乗るのが一番です。他人のバイクを批判する人の意見は無視しましょう。
車種名 | バンバン200 |
メーカー | スズキ |
タイプ | ストリート |
エンジン | 単気筒(4ストローク) |
総排気量(cc) | 199 |
ミッション | MT |
最高出力(ps/rpm) | 16/8000 |
最大トルク(kgf・m/rpm) | 1.5/6500 |
車両重量(kg) | 128 |
タンク容量(L) | 6.5 |
シート高(mm) | 770 |
トレール量(mm) | 91 |
ホイールベース(mm) | 1375 |
ブレーキ(前輪) | シングルディスク |
ブレーキ(後輪) | ドラム |
1次減速比 | 3.157 |
2次減速比 | 3.066 |
変速比(5速) | 0.913 |
ホイール径(inch) | 14 |
タイヤの幅(mm) | 180 |
扁平率(%) | 80 |
年式 | 2015年12月 |